愛の結実期

7. 愛を成長させるためには

愛を成長させるためには、人間関係に悩んで打撃を受けてはいけません。過去の血統で接しないで、自分の本性で人に対さなければなりません。自分の本然の価値を守り、愛の性質を保つべき責任は、自分自身にあるのです。アベルがアベルらしくないから、または相手がこのようにするのでこうしたと弁明したり、責任転嫁してはいけないのです。

人のゆえに不快感を持ったり、不平不満を言う人は、ほとんど皆自分の責任を完遂していない人たちです。兄弟から信頼を受けられない人が、心情の主体性を持っているでしょうか。主体性を持てない人が人の批判をよくするのです。

また、自分の基準としているものをもって、人にまで強要する人がいますが、それは結局、相手に悪影響を与えることになります。人に厳しく対すると、その人にかえって威圧感や不信感を与えることになります。自分の基準を大切に持ったまま、相手の基準を尊重しなければなりません。謙遜な心で相手の価値を認め、相手を主管しようとするのではなく、仕えなければなりません。

私たちはお互いに相手を通して愛を生み出していかなければなりません。祈って神から愛を受ける時代ではなく、愛を実らせ、愛の円形運動をすべき時ですから、相手を尊重しなければならないのです。自分と基準が全く同じで個性の合う人は、そんなに多くありません。自分の基準ですべてを見ていたら、その人の路程は寂しいものとなってしまいます。先生はいつも、自分の基準で対するのではなく、友達のように対してくださいます。ですから相手が喜び、先生ご自身が喜びにあふれておられるのです。

家庭においても同じです。父母の基準で子供たちに対してはいけません。子供の立場に下りなくては、子供の心を主管することはできません。父母は自分を下げて、子供たちを主体者として対さなければならないのです。夫婦もそうです。お互い自分をなくし、相手を貴重に思うところから愛の円形運動が始まります。自分を主張するのではなく、自分の価値を秘め、相手を主体視することが重要なのです。